最近のサブプライム問題を発端とした危機に関して、FORTUNEが識者(13人)に行ったインタビュー記事の中から、ウォーレン・バフェットとビル・ミラーの意見の要約です。訳者(私)が激しく同意したパートほど、意訳が激しくなっていますが、おそらく意味は通じるかと思います。
Marking to myth(神話へのマーキング)
ウォーレン・バフェット
多くの機関は、保有するCDOとCMOに関する市場価格公開レポートで、実はフィクションを報告している。
彼等は、市場価格に対するマーキング(値洗:保有するポートフォリオの価値を、時価で再評価すること。)というよりむしろ、モデルに対するマーキングを行う。
さらに最近の債券市場のメルトダウンは、このプロセスを神話に対するマーキングに変えた。
機関の多くは高いレバレッジを掛けていた為、モデルと市場の違いは、株主に大きなダメージを与えることになった。
じつは、この評価の違いは、いくつかの機関にとって、一方では頑強健全と表明している事になり、一方では債務超過ですと表明している事になる。
これらの機関の為に、市場価格を下落を抑える事は難しい事ではない。
単に彼等が所有する大きなポジションのうち、5%を売るだけ。彼等の持つ大きすぎて流動性の乏しい資産の全が認識されているより、まだ高いとしても、確実に、この売りによって、本当の価値がはっきりする。
ある意味では、私は罰を受けるという制度上の不本意に同情する。
私は、マーケットよりモデルの評価に重点を置く。
Watch for buying opportunities.(買う機会(チャンス)を注視して)
ビル・ミラー
こうした類の出来事は、システムに内在していると学術的に知られていた。普通の事。通常3?5年おきに発生する。
02年夏には、コーポレートクレジット市場凍結。
そのちょっと前に資産バブル。
98年のLong-Term Capital(デリバティブ投資会社の破綻)。
94年には、今のようなモゲージ崩壊。
1980年には、S&L(貯蓄投資組合)の破綻。
87年の株式市場の崩壊。
これらのイベントは、システムの中を還流していて、それを含めてシステムである。
「1万年に1度歩かないかの出来事が、8月に3日連続で起きた」と、あるクウォンツが週末に言っていたが、・・・・(ニュアンスは判るんですが、上手く訳せません)。こうした事が、3年あるいは5年毎に発生した時、彼が何処にいたのかよくわからない。
私は、クウォンツモデルには、構造的な欠陥があり、こうした問題を悪化させると考えている。
しかし、こうしたイベントはチャンスである。市場がこのようにロックアップしている時、あなたに資金があれば、あなたには常にチャンスがあります。どうなるんだろう?と気を揉んでいる代わりに、人々は何処にチャンスが潜んでいるのか考えているべき。
ニューヨーク証券取引所のインデックスが、今後起こる事に対する最高のバロメーター。金融指標がこの問題が終わったのか、まだ終わってないのか教えてくれる。それはまだ下がっている。しかし金融は、ちょうど今下落に先行しているように、上昇でも先行する。
その他、Jim Rogers 、Jeremy Grantham の記事から、まだ何も解決していないし、本格的に影響がでるのはこれからでしょ。レバレッジバブル、過剰流動性の逆襲は、まだ始ったばかりだよ。という印象を受けました。
参考記事
原文は、CNN Money.com(Crisis Counsel) でチェックできます。