ドバイに関する簡単なまとめ(伊藤洋一のビジネストレンドPodcastより)

伊藤洋一のビジネストレンドPodcastにて、「暑い国ドバイが今熱い」のなかで話題であったドバイ。注目されている国の一つである事は知っていても、以外と知らないドバイの基礎情報がまとまっていて聞き流すのはもったいないと思ったので、資料がわりに文字に起こしてみました。

夏は50度を越えるらしい(これはスルーでよかったか?)

最近のドバイの動き

・2007年6月日経ドバイ支局開設記念
・みずほ銀行グローバル宣言ドバイ出張所開設

銀行の行くところには日本の企業が一杯行ってる。銀行が行くのが最後。企業のニーズを受けて、いずれ他の銀行も進出するだろう。

ドバイはどういう国か?

・7つの首長国からなるUAE(アラブ首長国連合)の中の第二位の国。
大きさは埼玉県と同程度。アラビア海からぺルシャ湾に入るホルムズ海峡の突端に近いところにある。南にオマーン、北にはホルムズ海峡を挟んでイラン、インドのムンバイ(昔のボンベイ)が目と鼻の先飛行機で3時間。

・1820年位から開発が進んだといわれるドバイだが、そもそもドバイに住んでいた人は、人口全体の10%しかいない。90%は外国人で、そのうち大部分がインド人。アラブ人よりインド人のほうが多い。

注目点

・ドバイは昔産油国だった。もともと埋蔵量が小さかったため、枯渇の危機に直面した。1970年後半から石油に依存しない国づくりを目指す。特に1985年から経済特区をつくる。

・ドバイの政策
1.関税の無い自由貿易を徹底して推し進めた。
2.100%の外資企業、外国人労働者に自由を保障した。
3.所得税をゼロにした
4.石油の輸出代金の在るうちにインフラに投資し、環境整備を図った。

結果、世界中の多国籍企業が挙って進出した。雇用が創出され、所得税はゼロだが法人税からの収入が増加した。(逆に、インドがまだまだのところは、インフラの整備がなされていない。道路は車の天井に頭をぶつける位ガタガタ)

・水があり電気があり、道路が整備されていて、港湾もよい、しかも空港もいい。

・イスラム教の国だが、イスラム教を押し付けない。
ヒンドゥー教徒のインド人が多い。お酒が飲める。競馬(ギャンブル)ができる。宗教の縛りがあれば、無税であっても人は集まりづらい。

・将来的に石油の枯渇が心配される産油国、税制に悩む先進国にとってヒントとなる。

ドバイから学べること

・企業がどこに本社を置くか。
日本を代表する某国内企業(国内より国外の売上が多い)の経理担当者、「このまま日本に本社を置いていてもいいのか、本当に検討している。」
論理的・経済的思考を進めていくならば、国家・国民企業という考え方もあるが、今後あまりにも日本の税制が国際競争力の無い形になっていくと、企業としては国外に本社を移さざるを得ない時がくる。

・カタール・サウジアラビアをはじめ、近隣の産油国もドバイに興味を示している。今後石油が枯渇した後、どのように国の成長を実現していくのか。

懸念される問題

・ドバイの不動産はバブルじゃないのか?
ドバイの不動産は、ものすごく値上がりしていて、日本人が駐在しようとして行ってもなかなか住めない。

・一番の懸念はホルムズ海峡を挟んで、イラン、サウジアラビアがあり、共にイスラム教の教義を厳格に守ろうとしている。→地理的リスク。

以下、私見

近隣諸国にイランがあるのは、アメリカとの関係を考えるとやはり怖い。ブッシュが最後に一花咲かせようとするかどうかは判りませんが、リスクとして頭においておかなければ・・。

日本の企業が外に出て行こうとしているのは当然の流れでしょう。「企業ばかりが優遇されるのはおかしい。法人税を上げるべき。」という議論を、企業側と従業員側あるいは一般消費者の側にわかれて、それぞれが自分の立場を主張しても、結局苦しくなるのは空洞化した国内に取り残される一般国民の側でしょう。言い方は良くないですが、グローバル企業や富裕層は、どうしても日本に拘る理由が無ければ、いつでも海外に拠点を移す事を選択できます。

関連資料

ドバイランドのスキードーム
The World 公式HP
ドバイ・ペルシャ湾に“月から見える”巨大リゾート「脱オイルマネー戦略」に進む(FujisankeiBusiness)
ドバイに日本の中小企業向け特区・現地政府系会社が方針(Nikkei.net)

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