日銀の金利引き上げと住宅ローンへの影響

日銀の金利引き上げ関連で以下のようなニュースが掲載されています。預貯金の金利も上がるわけですが、借入金利も上がります。預貯金額額に比べ住宅ローンなど借入額のボリュームの方が大きい家計状況では、返済負担アップによる負の影響の方が大きいのでしょう。

みずほコーポレート銀行と新生銀行、三菱UFJ信託銀行は22日、相次いで普通預金の金利を現行水準から0.1%引き上げると発表した。21日に日銀が0.25%の利上げを実施し、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標が年0.5%になったのを受けた。

NIKKEI.NET「大手銀、普通預金金利を引き上げ・みずほコーポなど」

三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、りそなの大手4銀行が3月1日から適用する住宅ローンの金利が28日、出そろった。

三菱東京UFJは1?20年の金利を年0・05?0・1%、みずほは2?20年の金利を年0・1?0・2%、りそなは2?15年の金利を年0・05?0・1%、それぞれ引き上げる。三井住友は2?20年の金利を年0・05?0・1%引き上げるが、20年超?35年の金利は年0・03%引き下げる。

変動金利型の金利は、4行とも年2・625%のまま据え置いた。3月中旬に短期プライムレート(企業向け最優遇貸出金利)を引き上げた後に見直す方針だ。

読売新聞「大手4行、1日から住宅ローン金利引き上げ」

20年超?35年の金利は下げてますね。3月のフラット35適用金利も下がっています。フラット35平均金利の推移(pdf:12kb)短期金利と長期金利の差が小さくなってきています。この辺りは金融ネタで書くとして・・、

金利変動の影響を、借入額3000万円、35年ローンでシュミレーションしてみます。(ベース金利には4代メガバンクでの変動金利2.625%を使用、ボーナス返済なし)

○金利が2.625%から2.875%へ0.25%アップした場合

毎月返済額:109,209円→113,372円  差額:+4,163円
総返済額:45,892,990円→47,616,427円  差額:+1,723,437円

月々4,000円位ならなんとか・・・というところでしょうか。それでは1%アップした場合を見てみます。

○金利が1%上昇し3.625%となった場合

毎月返済額:126,170円  差額:+16,961円
総返済額:52,991,259円  差額:+7,098,269円

総返済額+700万円にも驚きますが、それでもマイホームを手に入れたかったという方々にとっては「月々支払っていけるのか?」が一番気になるところでしょう。月々17,000円アップとなるとかなり家計に影響を与えそう。特に学費の支払いのピークが重なっている時期に月々17,000円のアップはダメージが大きいです。

これからローンを組もうと思う人にとっては、返済額だけでなく借入額にも影響があります。例えば月々の返済額10万円(ボーナス返済なし)での借入可能額は、

○金利が2.625%から2.875%へ0.25%アップした場合

借入可能額:27,450,000円→26,460,000円  差額:-990,000円

○金利が1%上昇し3.625%となった場合

借入可能額:25,010,000円  差額:-2,440,000円

今後金利がどうなるかは誰にもわかりません。かといって返済が長期に渡る住宅ローンを、「まあなんとかなるべ」と事が起きるまで放置しておく訳にも行きません。

金利選択による損得勘定も大切ですが、どうなったら月々の支払いが苦しくなるのか?どこまで金利が上昇すれば家計が破綻してしまうのか?というリスクは知っておくべきでしょう。

今回シミュレーションに使った「インフォシーク楽天不動産-住宅ローンシュミレーション」(たまたまここでローンコラムを書いていたので)を始め、WEB上でシミュレーションできるHPも多数存在します。
例えばgoogleで「住宅ローン シミュレーション」で検索してみるとこんな感じ

今の金利が数十年続くと考えるのも、数十年の間には金利が急上昇するかもと考えるのも各個人の考え方次第ですが、とりあえずご自分の借り入れたローンでは、あるいはこれから借入を起こそうとしているローンでは「今後○○%金利が上がると、月々の返済がいくらになるのか?」についてはチェックしておいたほうがよいでしょう。

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