(バフェットの大きな賭けをレポートするFortuneの記事です。原文はこちら読むことができます。)
著名な投資家は、慎重に選ばれたヘッジファンドでさえマーケットに勝つことができない方に、たくさんの大金を賭けた。
慎重に専門家によって選ばれたヘッジファンドは、これから10年間にわたって、S&P500より投資家にリターンをもたらすのか?
その質問は今、ウォーレンバフェット(バークシャーのCEO)とPotege Partners LLC(ファンドオブヘッジファンドを運用するニューヨーク市の資産管理会社)の間での賭けの対象となっている。
あなたはどちらがどちらになるのかを予想できる。
Protegeは特に5つのファンドオブヘッジファンズ(そのヴィークルが全てのフィー、コスト、そして費用を差し引いてもたらす平均リターン)に賭けている。
一方でバフェットは、そうしたファンドオブファンズの運用指図やヘッジファンドの”ヘルパー達”のフィーがうっとうしいと長い間主張しており、それを除くために、バンガードが売っているローコストのS&P500インデックスファンドの方がProtegeが選んだ5つのファンドがもたらすリターンを上回る方に賭けている。
我々はここで理論を超える。この記事で初めてリポートされる(著者はバフェットの長年の友人でバークシャーの年次報告書のチェアマンズレターのエディターでもある)、この賭けは今年の1月1日からの出来事。
バフェット(バークシャーではない)とProtege(会社、ファンドではない)の間でのこと。そして莫大なお金が掛け金となっている。互いにそれぞれ320,000ドルを提供した。640,000ドルの合計資金は、賭けの結論として100万ドルの価値があるゼロクーポン長期国債を買うことに使われた 。
その100万ドルは寄付することになる。もしProtegeが勝ったらそのお金は、ロンドンを拠点とする国際的な慈善事業ARK(Absolute Return for Kids)に提供される。もしバフェットが勝ったら、意図する受取人は、彼の娘のスーザンバフェットが委員を参加しているオマハのGirls Inc.である。
どちらが勝つと思う?あなたも賭けて下さい。
そのゼロクーポン債を所有していることによって誰がお金の所有者となったか?それはこの記事の読者が聞いたこともないような難解な財団、サンフランシスコのLong Now Foundationです。かれらは、長期間の考えを奨励し、ファンド創設者の一人スチュワートブランド(Whole Earth Catalog)が、世界を悩ましている”病的に短い注意持続時間(pathologically short attention span)”というものと闘ために存在する。
(Long Now Fundationおよびスチュワートブランドのasahi.comインタビュー記事)
6年前その基金はそのメカニズムを作り上げた。
基金は、寄付の為の賭けを認め、結果が出るまで監視し、勝者が指定する慈善団体へ支払う。
この仕事の為に、基金は通常両側から50ドルの料金をえて、ファンドから得られる収益を慈善の勝者と半分づづする。
バフェットとProtegeの賭けでは、ところがこのようなシェアはいっさいない。
両サイドとも単にLong Now Foundationに20,000ドルの寄付をした。
いまの長期間の賭けのリストを見たければ、http://www.logbets.org/で確認できる。そこでカタログ化されたいくつかの賭けは、スポーツバーでできたようだ。米国出身のサッカーチームがワールドカップに勝前にレッドソックスがワールドシリーズに勝った時、俳優テッドダンソンはチャリティーによって2,000ドルを得た。
ロータス創設者Michell Kapor と発明者と未来学者Ray Kurzwell は、”2029年までにチューリングテストを通過するコンピュータ(人工知能)は存在しない”というポジションに20,000ドル賭けた。コンピューターが人間の代わりになることができないことを意味しする。
Kaperはそう予測した。Kurzweilは、それとは意見が合わない。
Long Betsのルールに従いおのおのは、彼の見解は短い声明としてウェブサイトに掲示された。
バフェットとProtegeの議論も、同様にそこに現れる(そしてそこでリストされる)。
2007年を通じて、KaporとKurzweilの20,000ドルの賭けはLong Betsで最大だった。バフェットとProtegeの賭けは明らかに高いレベルに飛び越えるものだ。それには、2006年のバークシャーの年次総会の時に始まった確かな歴史がある。
投資家によって生み出される取引と管理にかかるコストについて説明したバフェットは、10年にわたる経費を払った後でのS&Pインデックスファンドのパフォーマンスが、どんな相手が選んだ10のヘッジファンドにも勝つ方に100万ドルを賭けると申し出た。しばらくして申し出をくりかえしました。賭けが始まらないのは、彼の考えが正しいからに違いないと付け加えて。
しかし2007年7月、Protegeの代表Ted Seiderは、自身でバフェトに賭けに参加したい、あるいは少なくともなんらかの方法での賭けをしたいと書いた。
数ヶ月間の間に不定期に交渉が行われた。2つのチームは、結局Seiderが10のヘッジファンドよりも5つのファンドオブのファンド(ファンドオブファンズ)に賭けることで合意した。
Seidesは、彼の通常の賭けを超えて踏み込んでいる。食事の費用だといって、彼とバフェットの100,000ドル(バフェットの年俸に相当)の賭けを提案した。
Long betsの存在していることを知らないバフェットは、彼の77歳という現在の年齢を考慮しているといった、そして10年の賭けが彼の財産の安定に影響を与えるかもしれない問題、彼は少なくとも500,000ドルをかけることに興味があるだけ。それでも「私の財産代理人は、私が複雑なことのために気が狂ったと思っている」と彼はSeiderに書いた。
もし500,000ドルがSeidersにとって高すぎようにみえても、バフェット(彼にとっては些細なこと)は、手伝ってもらうためのパートナーをリクルートしているSeidesの問題を抱えていない。そしてそれは、Seidesではなくむしろ実質的には賭けをしているProtege partner LLCの問題だ。
約35億ドルを管理するProtegeは、主としてSeides(37)とCEOJeffrey Tarrant(52)、Scott Bessent(45)の二人に所有されている。各々は強い投資家としての背景があり、3人のうち2人は有名なマーケットの専門家と仕事をしている。SeidesはエールのDevid Swensenのもとでオルタナティブ投資の世界をまなび、BessentはジョージソロスとショートセラーのJim Chanosのふたりと仕事をした。
Tarrant とSeidesによって2002年にファンディングされるとすぐに、Protegeはファンドオブファンズを立ち上げ、そうしたファンドにお金をつぎ込みたいと考える機関と資産家の両方の優れた投資家の募集を始めた。。
証券取引委員会がヘッジファンドやファンドオブファンズの幅広いマーケッティングを禁止していることをよく知って、SeidesもTarrantも彼らの運用するファンドのパフォーマンスはもちろん、ファンドの正確な名前をも公表しない。
しかし親会社がヘッジファンドデータベースを運用するロンドンの出版社InvestHedgeが、アメリカのファンドのフラッグシップ会社であるProtege Partners LPの数年のパフォーマンスをFortuneに提供してくれた。
2002年7月の始まりから2007年末までの間で、Protege ファンドは95%(全てのコストを引いた後)アップした。そしてしっかりとバンガードS&P500インデックスファンドの64%を上回った。
Potegeのパフォーマンスは、2006年中旬までには、同社がCDOsを含むサブプライム抵当証券のせいでとても弱気で、その意見を利用するためにヘッジファンドへの投資を分散させた事で非常に助けられた。もっとも重要なことは、サブプライムに連動したショートセリング証券で2007年に大儲けしたJohn Paulson のPaulson&Co.’sヘッジファンドへの投資だ。
もちろん全ては歴史に過ぎないので、賭けに戻ろう:
バフェットとSeidesはどこに賭けているのかを定期的に明らかにすることに同意した。Seidesはマーケットが10%下落した時はいつでも公表したかった。彼はヘッジファンドの長所はタフタイム(下落相場)のダメージを吸収する能力にあると考えていたから。本当に、今年の第1四半期の下落相場の間、バンガードファンドが8.5%下落したが、一方でProtege Partners LPは1.9%しか下落していない。
しかし、バフェットは公表するのに論理的な時間は、毎春のバークシャーの年次総会だと主張し、それが最終合意となった。
バフェットが毎年どの程度かけたのかについて話すことは、ある事によって制限されるかも:
Protegeが選択したファンド(5つのファンドに投資する)の名前は秘密にされることになっている。もちろんバフェットは、Protegeが毎年ファンドの検査された成績を提供しなければならないので、名前がなんであるかについて知っている。しかしそれ以外ことは、彼らが賭けへの参加することと宣言すること、そして守秘性が約束される場合のみ合意したことに、指定したファンドオブファンズにアドバンテージはみられない(少なくとも現時点で)。Protegeが採用しようとした最初のファンドは、それでも実際に登録されていない。
SeidesとTarrantの5つのファンドの選択についていくつかの話すべきことがある。彼らは(債券より株を好む)、トレーディングを避けてヘッジファンドに投資する、そして新米ではなく経験豊かな投資家によって運用される。
そしてProtege Partners LPが5つのうちの一つだろうと推測できる。もしそれを除外すると、自分たちのヘッジファンドの成功に賭けていないことを、投資家に説明するのは難しいことだから。
報酬:Protegeにとっての大きなハードル
ヘッジファンドの世界で投資家が支払う報酬については、 もちろん複雑であることと高コストであることの両方がバフェットの主張の要点である。
ファンドオブファンズには一般的に1%の信託報酬が掛かる。そしてそれがお金を入れるヘッジファンドは、彼ら自身の年間マネージメントフィーが掛かるり、ファンドオブファンズにおいては概算で1.5%のコストがかかる。(そのフィーは、四半期ごとに支払われ、彼の口座の価値に影響を与える。)
そして投資家の資本からそれらのフィーが年かの利益に関係なく毎年2.5%支払われる。バンガードS&P500インデックスファンドは昨年のエクスペンスレートは0.15%とたった0.70%のアドミラルsharesだった。この違いは大きな投資にとってりようできる。アドミラルsharesはバフェットが購入する際に一度だけのもの。
ヘッジファンドは最大で彼らが生み出した利益の20%を取りに行く。投資家には80%を残す。ファンドオブファンズは利益の残り80%から5%をとる。バフェットが書いた”ヘルパー”の元へ取られた残り、結果として投資家のお金が年間に生み出したリターンのたった76%(最高でも)が、彼の手元に生じる。一方でまた投資家は、資本に対して2.5%の容赦ない管理報酬を支払う。
要点はかなりはっきりしている。Protege がこの賭けに勝つには、S&Pよりも非常に多くの結果を残さなければならない。
そしてたぶん彼らはそうするだろう。バフェット自身、彼が勝利するチャンスはわずか60%だと評価している。
Protegeは自身の勝つ確率を85%とみつもる。Protegeはこの賭けによって貴重な宣伝の機会を得た(売名行為?)といくらかの人々は言うだろう。
しかしながら、Protegeはあきらかに勝ちたがっており、それはこれまでほとんど賭けで負けたことのないそのひとの前に立ちはだかっている。
Seides自身は、一つの強い光が見えている。”私たちにとって幸運なのは、相手がバフェットではなく、S&Pのパフォーマンスであることだ”