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議会で何が起ころうと、危機は今グローバル化している。つまり各国政府は協調して事にあたらなければならない。

World on the edge Oct 2nd 2008 エコノミスト誌

アメリカ議会はあと知恵に使われることはめったにない。しかしブッシュ政権の7000億ドルの金融安定化法案をめぐる連邦議会議事堂での議員の戦いに、世界の株式市場はリアルタイムの賭けを行った。有権者による「カジノ資本主義」に対する抵抗に駆り立てられ、9月29日の下院によるプランが否決された後、投資家はうろたえた。10月1日に上院でプランが承認された後、エコノミスト誌が印刷された時点では、投資家は法案成立を楽観視していた。

例えそうだとしても、楽観主義の理由にはならない。株式市場を越えて、特に凍結状態にある金融市場をみるべきだ。銀行の倒産、緊急救済、クレジット市場における高い不安感以外に見るものはない。こうした影響は、金融システムを災害に近づけ、先進国を厄介な景気後退の淵に追いやる。救済策は問題を緩和するだろうが、危機を避けることはできない。

危機は二つの方向に拡大している。ひとつは大西洋を越えてヨーロッパへ、そして金融マーケットから実態経済へ。各国政府は災害の度に対応を迫られた。彼らは、ただ危機の拡散のスピードだけでなく、政策担当者も彼らが仕える国民も危機の幅と深さを把握することに完全に失敗したために、そのコントロールに苦労していた。

What’s the Icelandic for “domino”?

ドイツの財務大臣ペール・シュタインブリュックは、アメリカが危機の源であり焦点である・・・危機によって金融超大国としての役割を終えるだろうと、軽率にも9/25に宣言した。
数日のうちにその焦点は動いた。そしてシュタインブリックと彼の政権は、ドイツ第2位の不動産金融会社Hypo Real Estateを救済すくために、ドイツ銀行とドイツ政府から350億ユーロ(510億ドル)のローンをアレンジなければならなくなった。

不幸なのはMr Steinbruck一人ではない。
「私たちの前でドラマは起きない」と宣言したクリスチャン・ノイヤーフランス銀行総裁でさえめまいを起こしそうになるようなペースでヨーロッパの銀行は破綻している。

Hypo Real Estateは、3日間にヨーロッパ7ヶ国で破たんした5つの銀行のうちの一つにすぎない。ベルギー、ルクセンベルグ、オランダは、金融大手Fortisに資本注入、英国はBradford & Bingleyを国有化、ベルギー、フランス、ルクセンベルグはDexiaを助け、そしてアイスランドはGlitnirを救済した。また、アイルランドは6つの大手銀行と住宅金融共済組合の貯蓄と債務を支えるために、4000億ユーロの不確定な債務を国のバランスシートに取り込んだ。

つくつかの指標によると、アメリカの同様な金融機関(米最大の貯蓄金融機関であるワシントンミューチュアルと商業銀行4位のワコビアは身売りに追い込まれた)に比べより脆弱に見える。

アメリカでは、ウォールストリートを除き、銀行は預金1ドルに対して96セントを融資した。ヨーロッパ大陸の銀行は、預金1ユーロあたりの融資額が約1.40ユーロに達している。銀行は足りない分を金融市場の投資家から借りなければならないが、彼らは現在自身を失っている。

英、アイルランド、スペインを含むいくらかのヨーロッパ人は、彼らの所有する住宅価格の崩壊に直面している。彼らは、数十億規模で購入した有毒なアメリカの証券と、同様に彼ら自身の減速する経済に対処しなければならない。

このようなパニックは、西欧に限られたことではない。香港、ロシア、そして今インドの銀行にも広がっている。単に地理的な広がりだけでなく、経済的な深さに関しても注意が必要だ。なぜなら問題は金融市場に根ざしたものであり、あらゆる経済に打撃を与える中、企業そして家庭を侵食するだろう。

Take a deep breath

ほとんどの人は呼吸する時に空気を意識していないが、経済の肺の中を流れる信用について意識する人はさらに少ない。しかし、マーケットから銀行、企業、消費者という自由な信用の流れが止まった時、誰もがそれを知る。一年近く、マーケットは銀行の流動性と支払い能力について心配した。先月のリーマンブラザーズの破綻の後、国は誰をどのように救済するのかという混乱の中パニックに陥った。マーケットは3ヵ月物6ヵ月物12ヵ月物のペーパーの取引を拒否しており、銀行は通常より多くの翌日物資金を借りなければならない。

銀行は、オフィシャルレートに0.08%上乗せした金利で互いに資金調達をし合うのが一般的だが、9/30、彼らはさらに4%以上上乗せして支払った。ヨーロッパ中央銀行(ECB)から翌日物ドル資金を調達するための(ある)オークションで銀行は11%の金利(危機前のレートの5倍に相当)を用意していた。驚くことに、連邦準備理事会が6200億ドルの追加資金供給を約束したにもかかわらず、こうしたレートの急騰は発生した。

銀行は短期資金を調達し長期資金で運用することで利ザヤを稼いできた。今日その収益モデルは自己パロディーと化した。生き残りをかけて毎日貸し手を尋ねなければならないのにも関わらず、多くの銀行の資産は売却することができない。彼らが現金を貯め込むのも無理はない。

このようなわけで、ウォール街の利益とメインストリートの利益を天秤に掛ける政治家は間違っている。遅かれ早かれ金融マーケットは全てのビジネスにも影響を及ぼす。企業は高い金利コストと、ある日突然銀行ローンに全くアクセスできなくなるという恐怖に面している。企業も同様に現金を積み増し、買収や投資をキャンセルし負債の返済にあてている。経営者は新商品を遅らせ、工場建設を中断し、損失を計上している部門を閉鎖し、経費と雇用を削減する。自動車メーカーや他の製造業はもはや与信を広げることもなく、ローンは高価にそして借りづらくなる。消費者は苦しみ、失業率は上昇する。たとえクレジットマーケットが機能するようになっても、資産バブルは弾けており先進国経済はスローダウンする。クレジットが機能しないのなら、スローダウンは深刻なリセッションへと繋がるだろう。

金融市場はルールを設定するために政府を必要とする。マーケットが失敗したときに、政府がそれを立ち直らせるために重要な役わりを担う。このことは社会主義ではなく実用主義である。銀行を助けることは、それ自体が目的ではない。もし政府が銀行の救済なしにクレジットマーケットを守ることができるならそうすべきだ。しかしそれは不可能だ。メインストリートはウォール街を必要とする。また両者はワシントンを必要とする。政治家はこの事を説明することができなかった。そしてジョージ・ブッシュ大統領はその中で最も不埒である。

政府には、ただのコミュニケーションだけでなく調和も求められている。これまでの銀行の危機は、小刻みな救済策ではコストは増え、また効果は薄いという事を示した。その場しのぎの救済合併はしばらくは機能するが、救済の要求は繰り返される傾向がある。首尾一貫しない行動は、不確実性を招く。国境を超えた銀行業務では、ある国の政策が近隣の諸国に不都合を起こす。アイルランド政府の全ての貯蓄に対する保証は脆弱な保護政策の英国の銀行からの資金を吸い取る恐れがある。フランスのヨーロッパの政府は強調した行動を取るべきであるという10/1の提案はよかった。ドイツがその提案を拒絶したことは間違っている。

中央銀行は流動性政策において協調策をとる。現在オイル価格は下落し、インフレーションに対する心配は減少し、金利を下げる事は可能となった。彼らが協調できるならより強い力を発揮するだろう。しかし協調すべきなのは中央銀行だけではない。アメリカ議会がたとえ何をしても、各国政府は安定化と銀行の資本再構築の原理の基、協力しながら行動すべきだ。単にパニックを抑えるためだけでなくコストを抑えるために。たとえヨーロッパがこの危機を作ったのはアメリカだと主張しようと、いまやそれは世界中のだれもが保有している問題だ。

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trackback from ハズレ社会人 08-10-08 (水) 9:00

G7が機能せず 世界銀行総裁がG14推進

オツカレです。

世界同時株安で各国が右往左往する中にあって。

[ワシントン 6日 ロイター]G7は機能していない、新興国加えた新グループ必要=世銀総裁

世界銀行の…

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