少し前のコモディティ価格高騰時に、米、ヨーロッパ共に、景気悪化とインフレーションの板挟みに頭を悩ましていました。
背景は様々でしょうが、結果的に米は景気悪化対策(金利下げ)を、ヨーロッパはインフレ対策(金利アップあるいは維持)を優先する形になりました。
そして今、ユーロも金利を下げて米を追うような形になっています。
今回の経済危機の震源地は米国でしたが、ユーロ圏の方が状況は深刻に見えます。
であれば急激に景気が好転しない限り、ユーロもゼロ金利プラス金融緩和の金融政策をとることになりそう。
とするとUSDとEURは、何処かでほぼ等価になる局面があるかもしれません。
仮にUSD:EUR=1:1になれば、対円で考えると、1ドル=100円のとき1ユーロ=100円、1ドル=80円のとき1ユーロ=80円ということになります。
USドルの12月の下げは、ピークアウトを意味するのか?
そうじゃなさそう。
年末の利食いが一時的にUSドルを下落させたけど、対ユーロでの中期的なトレンドは変わらない。銀行その他企業は、いまだUSD建ての負債を返済するためにドルの調達に必死。
加えてUS国債への逃避行動に駆り立てられている。
欧州の債券市場は分裂状態にあり、また欧州の新興国への借金残高のために、欧州のソブリン債は安全資産としては役不足だ。欧州に比べ積極的政策対策をとっている米の方がリセッションから早く脱出することが可能(といっても経済成長は数年間は抑制された状態が続くだろうけど)だろうから、ユーロに対してドルが支持される。
より長期的には、再びリスクを取る動きが復活すれば、米ドルは公共債の拡大と量的緩和によるインフレ懸念によって、防御力を失うだろう。
