世界経済の落ち込みが深刻さを増すほどに、これまで以上に中国の潜在能力の大きさをヒシヒシと感じる今日この頃です。
とてつもないマイナス要因とプラス要因が表裏一体となって存在していますが、どっちに転ぶことになったとしても、その結果が世界そして日本に及ぼすであろう影響力は、とても無視できるようなものではないでしょう。経済的にも政治的にも。
当然に、中国経済のネガティブな部分は相当にマスコミでも報じられているわけですが、Money and Markets Larry Edelson 「Plus Why China Is Soaring …」では、ポジティブな要因が紹介されています。
コラムの前半部分では、今後の米国市場の動向と金価格の関係などについても触れられています。
(以下、抜粋引用)
なぜ中国ブーム?
世界が大恐慌以来最悪の経済危機にある中で、どうやって中国がハイパフォーマンスを残すのか?10,000の工場が閉鎖され、100万人が失業する中国で。
First
銀行融資が上昇。中国の銀行は、驚くべき前年比101%となる2370億ドルの新規融資を1月に行った。この驚愕の融資急増は2008年通期の総融資額の1/3に匹敵する。
中国の資金供給量(M2のようなもの)は、1月に18.8%アップし、融資総額の39%が、電力網、鉄道、原子力施設を含むインフラ・プロジェクトに流れた。
Second
中国の購買担当者指数(PMI : Purchasing Managers’ Index)は、12月の41.2から45.3へ、昨年11月の最低値からは6.7ポイントアップした。輸出を含む新規受注は、急激に上昇した。
Third
北京は、供給プロセスを確実にするための低価格の天然資源というアドバンテージがある。最近の買い殺到を含めて・・・
→中国のAluminum Corpによる資源コングロマリット(複合企業体) Rio Tinto への195億ドルの投資、中国開発銀行からの資金提供。
→中国ペトロケミカルによるカナダのシリアでのTanganyika Oil operatingの15億ドルでの買収。
→ロシア政府への250億ドルの融資の見返りとして、今後25年間にわたる日量290,000バレルの石油がパイプラインで中国に運ばれる。
→ブラジルへの100億ドルのローンにより、日量160,000バレルの原油を確保。
→ベネズエラへの開発ファンドへの追加出資40億ドルに対して、日量最大100万バレルの石油。
→China MinmetalsによるOZ Minerals(破たん寸前のオーストラリアの亜鉛産出企業)への17億ドルの応札。
不幸なことに、これら全ては、海外の天然資源確保に関して、アメリカにダメージを与える。そして、北京がその2兆ドルの資金準備を買い物三昧に回す一方で、アメリカは資金を中国経済に注ぎ続けざるを得ない。
哲学的、戦略的な問題はさておき、なんといっても中国経済にとっては良いことだ。
Fourth
小売売上は急上昇し続けている。1月の主要小売業者は、全カテゴリーに近い、衣服、電化製品、ぜいたく品などの小売売上高で、前年比24.5%アップを記録したと報じている。メルセデスベンツでさえ1月売上高は11%上昇している。Sクラスモデルは驚きの26%アップ。
Fifth
中国の需要は再び上昇している。そして輸入天然資源の価格を押し上げ始めている。輸入鉄鉱石の価格は、昨年10月の安値から28%アップ、熱延鋼板価格は、11月から41%上昇した。
中国に関するすべての重い雰囲気と、そのGDPが2009年は6%に低下するだろうというストーリーの一方で、中国経済はほとんどの人々を驚かせるだろうと信じている。年間の8%よりよい成長率、そして世界経済の回復を助ける。
(引用終わり)