誰がバブルを生み出したのかという犯人探しは、金融危機が起きるたびに繰り返される議論です。
市場が効率であるという考え方を盲信したことで、今回の金融危機が引き起こされたのではないか?という質問にユージーン・ファマが答えています。
途中、やり玉にあげられる市場や投資銀行を擁護しているのかと思わせますが、最終的にはやっぱり、効率的市場仮説が一番なのだ!!もっとEMHを信じなさい。というオチのようです。
Q
ジャスティン・フォックスと多数の金融ライターが金融崩壊の責任は、市場参加者が自身の投資判断よりもむしろ、市場での証券価格を受け入れることを促進さてた、”市場の効率性に対する信頼”が引き起こしたと主張している。これは妥当な評価でしょうか、もしそしであれば、政策当局者はどのように対応すべきか?A
FOXの書籍は、最近の経済問題が主にEMH効率的市場仮説(市場価格は利用可能なすべての情報を織り込んでいる)の盲信にあると仮定している。
(その主張とは、「世界中の投資家と金融業界のアドバイザーはこのモデルを信じ込んでいる。彼らは資産の本来の価値を評価することをやめたので、資産価格のバブルが起きた。」というものです。)直近では、金融市場を凍りつかせ、1930年代の大恐慌以来最悪の景気後退をもたらした不動産価格の上昇と急激な下落を引き起こした。
読み物としては面白いが、その前提条件はファンタジー。ほとんどの投資は、効率的市場仮説を信じていないアクティブマネージャーによって実行されている。たとえば、 私の45年間のあざけりにもかかわらず、アクティブマネージャの成績は悪い。投信会社の資産の約80%はアクティブ型運用である。
ヘッジファンド、プライベートエクイティ、そしてほかのオルタナティブ資産クラスには、ここ数年間多額の資金が流入しているが、こうしたファンドは、市場は非効率であるという考え方の上に設定されている。
最近の商業銀行と投資銀行の問題はトレーディングデスクと保有する投資ポートフォリオにある。これらはいつも市場の非効性に基づいている。たしかに、もし銀行そして投資銀行がもっと真剣に市場が効率的だという立場をとれば、彼らの抱える最近の多くの問題を避けることができるだろう。最終的に、もし彼らが効率的市場仮説を受け入れるのなら、金融産業で高い賃金のポジションを熱望するMBAの学生は、職を探すのが難しくなるだろう。
わたしは効率的市場仮説が、ほとんどの実用的な目的のための確かな世界観であると信じ続ける。しかし、私が少数派であることは明らかだろう。もしEMHが投資の世界を席巻しているとすれば、私はそれを見逃してしまったということになる。
・・・後略・・・
結局フォックスの書籍は、ほとんどの投資家にとってパッシブ投資がた正しい選択だと結論づけているし、フェマの行動経済学の友人(リチャードセイラーのような)も同様の結論にたどりつく。よって私は正しいのだと締めくくっています。
